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シンプルライフに憧れて

私の実家には、多くのものが置いてある。

賞味期限が切れた買いだめた食品とか、家族の着ていない服とか。

 

私が実家を出て一人暮らしをするようになって、

私の部屋だった空間にも、ものが溢れるようになったようだ。

 

そういえば、祖母の家もそうだった。

実家まではひどくなかった気がするが、

予備のトイレットペーパーがいくつもあった。

通常買う12ロールの大きさのものが、10個分とか普通にあった。

見えないところにもっとあるんじゃないかと思う。

 

祖母のトイレットペーパーに関しては、昔の石油ショック時に、

トイレットペーパーがなくなってしまった経験が尾を引いているようで、

「なくなってしまったら困る」と一種の強迫観念にも似た思いで

買ってしまうのかもしれない。

 

そうやって思い出してみると、祖母の家も実家もたくさんのものに溢れている。

ものに溢れているだけならよいのだが、その大半は使っていないものだったりする。

 

そういった環境で育ってきたからなのか、かくいう私もものを溜め込む癖がある。

つい「いつか使うのでは?」とか思って捨てられなかったり、

なぜか同じものを何個も欲しがったりする。

これは物心がついたころから、ずっと持っている悪癖ではないかと思う。

 

今、世間で「断捨離」が流行っているが、

私もかなり前から、なるべくものを持たない生活に憧れてきた。

 

憧れているだけで、まだまだ実践できていないのが悲しいところだが、

何度もチャレンジしてきて、身にしみて感じていることがある。

 

「それは、シンプルライフは心が健康じゃないとできない。」

ということ。

 

無駄にものが欲しくなったり、買い物をやたらとしたくなったり、

「あ〜なんで買っちゃったんだろ」という時には、

必ずと言っていいほど、精神的に不安定なときなのだ。

 

現状に満たされていない。だからそれをもので埋めようとする。

買うことである程度の欲求が埋まるから、

買った後に開けることもしないことすらあるのだ。

 

 

シンプルライフ関連の本では、比較的

「ものを持たないことで、心が安らぐ」という内容で書かれている。

 

確かにものを持たないようにすっきりさせることで

心もすっきりするのだが、心が不安定になるとまたものが溜まってしまうようになる。

 

私が本当のシンプルライフを実践するには、

もしかしたら、物理的にものを少なくすることよりも、

心の重荷を減らしていくことが一番の近道なんじゃないかと実は思っている。